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2017 日光フォトコンテスト
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2017日光フォトコンテスト 石橋 睦美

◎総評
 今年で二年目のフォトコンテスト審査です。
 初めに、今回とても残念なことが起こってしまいました。最優秀賞に選ばれた作品が、日光フォトコンテストの応募規定に違反していたことが判明し、失格になってしまったのです。
実行委員会の判断により、今年は最優秀賞は該当なしという最悪の結果になりました。
私としては優秀賞2点の内からの繰り上げも考えたのですが、どちらの作品も最優秀賞に値するにはいま一つ物足りなさが感じられたのも事実です。
 次に今年の応募作品全般について述べてみます。昨年に比べ、全体的なレベルの低調との印象は否めませんでした。優秀賞作品以下から最優秀賞に繰り上げできなかったことからも推察できると思います。
 評価できる点は、昨年の総評に書いた、プリントの良し悪しについてはだいぶ是正されてきており、応募作品全体を見渡して極端に色彩がけばけばしい作品は減少したと思えました。
 最後になりますが、日光市には撮影意欲を高めるモチーフが豊富に存在しています。ぜひ来年は、独自の目線で撮影した個性的な作品が応募されてくることを願っております。ただし、日光フォトコンテストでは多重処理等をして作った映像などは応募規定外です。ぜひ応募規定を熟読して応募して下さい。

◎優秀賞 「雪化粧」
 新雪に彩られた山肌を背景に、湖水に懸かる橋梁をゆく列車を撮影した作品です。
 この写真は、何と言っても撮影条件を的確に捉えようとした作者の思い入れの強さを評価しました。雪が降った翌朝に晴れゆく時刻を待って撮影ポジションに立つ。それには綿密な計算が働いていなければなりません。作者は列車が走り来る時刻を把握して、かねてから知り得た場所で、最適の条件下での作品作りを計画していたのでしょう。
 ただ、難を言えば、列車の位置は橋梁の左右どちらかにあったほうがよかった。中央に置いたことで構図が安定し過ぎ、躍動感が減少してしまいました。もう一つ残念なのはタイトルです。作者は「雪化粧」と題しましたが、この作品は構図から見ても橋梁を走る列車が主役であって、雪化粧した山肌はそれを引き立てるための装飾でしか無いのです。ですから列車をテーマとするタイトルがふさわしいのです。
 
◎優秀賞 「雨にも負けず」
 お宮へお参りした帰りなのでしょう。あいにくの雨の日で、境内の全てが雨水に濡れている。しかし、かえって雨の日だったからこそ、情緒のある作品に仕上がりました。
 画角ですが、拝殿をシンメトリーに切り取り、母子を画面中央に置いたことで構図に安定感が生じました。また、この画面構成により作者の創作意図が的確に伝わってきます。石段を降りる子に注意を向ける母の仕草がとても良いのです。それはタイトルにも現れています。「雨にも負けず」は映像にぴったりのタイトルで、作者が表現しようとした思いを的確に伝えているのです。
 ただ、最優秀賞に届かなかったのは、母子への思いが勝ち過ぎてしまい、二人をクローズアップし過ぎてしまいました。もっと広い空間に母子を置くような構図にしたならば、母子が置かれた周辺環境が画面に投影され、雰囲気描写に加えスケール感のある作品になったはずです。
 
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