日光写真館 NIKKO PHOTO GALLERY   日光フォトライブラリー NIKKO PHOTO LIBRARY
日光フォトライブラリーへ戻る  
日光フォトライブラリー > 日光写真館 > 2016 日光フォトコンテスト > ご挨拶
2016 日光フォトコンテスト
← BACK
2016日光フォトコンテスト 石橋 睦美

◎総評
今年から日光フォトコンテストの審査員をすることとなりました。
1月21日に公開審査を終えたのですが、700点を超える応募作品を拝見させていただき、さすがに歴史あるフォトコンテストだけに、見応えのある作品が集まったという印象を受けました。
しかしながら、どのフォトコンテストの応募作品にも言えることなのですが、近年の傾向として、プリントのけばけばしさが目立ちました。彩度とコントラストを上げすぎていたり、シャープネスを効かせすぎた作品です。
私の審査は来年、再来年と続きます。その審査の過程において、プリントが悪い作品はまず最初に省きます。ですから、プリントの色調に気を遣ってくださるようお願いいたします。なぜプリントについて書くのかというと、作品の完成段階での最終過程だからです。どんなに構図が素晴らしくても、すごいシャッターチャンスを撮影した作品であっても、完成させる最後の段階で不適格であったなら、その作品は評価を下げてしまうのです。
最後になりましたが、今年の上位作品はかなりレベルが高いと受け取っております。これならば来年の2017フォトコンテストの応募作品もかなり期待ができるのではと思っております。
ぜひ今年の入賞作品を参考にして、独自の目線で日光を表現した作品の応募をお待ちいたしております。

 
◎最優秀賞 「暮れる頃」
二荒山神社への参道だと思います。夕闇が迫る深い霧の中を行く二人がとても印象的です。
街路灯に浮かび上がるその姿から、現実からかけ離れた異空間に引き込まれてゆくような思いにさせてくれる映像です。
作品を見ていると、日光の神域を包む神秘性をひしひしと感じさせてくれるのです。
この作品の素晴らしいのは人物の配置と周辺環境を組み込んだ構図の良さなのですが、それに加えプリントの色調がとてもよいことが上げられます。霧に包まれる空間に漂う微妙なグラデーションを画像に反映させているのです。それにより作品価値を大いに高めています。
 
◎優秀賞 「カモシカの棲む華厳」
シャッターチャンスを見事に捉えた作品なのですが、何より素晴らしいのは作者のセンスの良い画面構成です。
滝から上がる水しぶきに虹が浮き出ているだけでも十分絵になっているのですが、そこに運良くカモシカが現れました。
滝を落とす周辺の岩肌の取り入れ方も見事という他はありません。滝と虹とカモシカ、この三つの要素を的確に画像に組み込んで、日光の自然の豊かさを伝える映像を描き出しました。

 
◎優秀賞 「湯西川平家大祭」
湯西川といえばすぐに思い浮かぶのが、源平合戦に破れた平家の落人が隠れ住んだ山里だと言う伝説です。
この作品は、湯西川で行われる祭りの情景を素直に撮影しています。
琴を弾く女性、琵琶を弾く女性、鼓を打つ女性、三者三様の佇まいがよく、平家滅亡を描く平家物語の哀愁を帯びた音曲が画面から匂い立ってくるように感じます。とても雰囲気描写に優れた作品です。
 
← BACK
日光フォトライブラリーへ戻る>>
Copyright (C) 2008 Nikko photo gallery All rights reserved.
このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。